正答3
解説
正解は3です。
肩手症候群は、脳卒中後などに麻痺側の肩の痛みと手の腫れ・痛み・熱感・血管運動の異常が起こる病態で、複合性局所疼痛症候群(CRPS)の一つです。
急性期は痛みと浮腫が強い時期で、痛みを強める操作を避け、自動的な運動を促すことが基本です。
【選択肢別解説】
1:× CI療法(Constraint-Induced Movement Therapy)は、非麻痺側を拘束して麻痺側の使用を強いる治療で、慢性期にある程度の随意運動がある患者が対象です。
痛みと浮腫が強い急性期の肩手症候群には適しません。
2:× Codman体操は体幹を前に倒して上肢を下垂し、振り子のように揺らす運動で、肩関節周囲炎に用います。
麻痺側上肢を下垂させると浮腫や肩の亜脱臼を悪化させるおそれがあり、適しません。
3:○ 肩関節周囲筋の再教育は、痛みのない範囲で肩甲骨と肩の筋の収縮を促し、正しい運動を取り戻す練習です。
肩関節の安定性を高め、浮腫や痛みの悪化を防ぐことにつながります。
4:× BFO(Balanced Forearm Orthosis)は、上肢の筋力が弱い患者の前腕を支えて食事などの動作を助ける装具で、良肢位保持のための装具ではありません。
5:× 痛みのある肩関節周囲筋を積極的に他動伸張すると、痛みが強まり病態を悪化させます。
急性期には禁忌とされる操作です。
【ポイント】
肩手症候群の予防と治療では、麻痺側上肢の正しい位置づけ、手の挙上と浮腫の管理、痛みのない範囲での自動運動が基本です。
痛みを伴う他動運動は避けます。