正答3
解説
正解は3です。
図では長座位の患者が殿部の下にトランスファーボードを敷き、体幹と頭部を深く前に倒し、両上肢を伸ばして車椅子の車輪に手を掛けています。
手指は握り込まずに拳の形で当てており、手指の機能を使わずに、頭部と殿部の位置関係(頭を下げると殿部が浮く)を利用して移乗しようとしています。
【選択肢別解説】
1:× C4残存では上肢の筋がほとんど働かず、肩をすくめる程度の動きしかできません。
移乗は全介助となります。
2:× C5残存では三角筋と上腕二頭筋は働きますが、手関節を背屈できず、上肢で体重を支える力が不十分です。
移乗は介助が必要で、図の動作の自立は通常目標になりません。
3:○ C6残存では手関節背屈筋(橈側手根伸筋)と大胸筋の一部・前鋸筋が働きます。
上腕三頭筋は働きませんが、肩外旋と前腕回外で肘を伸展位に固定して上肢で体重を支えられます。
トランスファーボードを用いた側方移乗の自立が獲得目標になります。
4:× C7残存では上腕三頭筋が働き、プッシュアップで殿部を十分に持ち上げられます。
ボードを使わない移乗の自立が目標になるため、図の動作は目標として低すぎます。
5:× C8残存では手指屈筋も働き、手でしっかり把持できます。
ボードなしの移乗が自立し、図の動作より高い目標を設定します。
【ポイント】
C6は「手関節背屈」とトランスファーボード、C7は「上腕三頭筋」とプッシュアップでの移乗自立、と対にして覚えます。