正答3
解説
正解は3です。
図の背臥位では、両上肢を挙上して肘を屈曲し、体幹と下肢は伸展しています。
引き起こしでは頭部・体幹・下肢が一塊のまま持ち上がり、頸部や体幹を屈曲させて起き上がることができていません。
背臥位で伸展緊張が強まる緊張性迷路反射の影響が残り、頸部・体幹の抗重力屈曲が不十分な状態と考えられます。
【選択肢別解説】
1:× 座面を床と平行にすると骨盤が後傾し、伸展パターンが誘発されやすくなります。
座面前方をやや高くして股関節の屈曲を保ちます。
2:× 平面形状の座面では骨盤や大腿が安定しません。
体に合わせたモールド型などの座面で支持面を広げます。
3:○ 胸と骨盤をベルトで固定すると、体幹が伸展して前方へずり落ちるのを防ぎ、座位姿勢を安定させられます。
4:× 頸部の抗重力屈曲が不十分なため、背もたれは肩までではなく頭部を支える高さ(ヘッドレスト付き)が必要です。
5:× 背もたれを床と垂直に固定すると頭部や体幹が支えにくくなります。
ティルトやリクライニングで角度を調整できるようにします。
【ポイント】
痙直型四肢麻痺児の座位保持では、骨盤を前傾方向に安定させ、伸展パターンを抑えることが基本です。
座面角度、座面形状、ベルト固定、頭部支持の4点をセットで考えます。