20 歳の女性。
転倒して左下腿骨骨折後、変形治癒となりその後手術が行われた。
手術後翌日の単純エックス線(別冊No. 2)を別に示す。
この患者に対する運動療法で正しいのはどれか。
正答2
解説
正解は2です。
エックス線写真では、左脛骨に髄内釘が挿入され、近位と遠位にそれぞれ横止めスクリューが2本ずつ入っています。
腓骨も遠位で骨切りされており、変形治癒に対する矯正骨切り術と髄内釘固定が行われたと考えられます。
髄内釘は固定性が高く、術後早期から関節運動や筋力練習を始められます。
【選択肢別解説】
1:× CPM(持続的他動運動)は膝や足関節の拘縮予防として術後早期から行えます。
1週まで待つ必要はありません。
2:○ 下肢伸展挙上運動(SLR)は膝を伸ばしたまま大腿四頭筋と腸腰筋を働かせるもので、骨切り部に大きな負荷をかけません。
術後1日から行えます。
3:× 足関節の自動運動は深部静脈血栓症の予防にも重要で、術後1日から開始します。
2週まで遅らせる理由はありません。
4:× 大腿四頭筋セッティングは関節を動かさない等尺性運動で、術後1日から行えます。
1週からでは遅すぎます。
5:× 椅子座位でのレッグエクステンションは、下腿遠位に重錘などの負荷がかかり、骨切り部に曲げの力が加わります。
術後1日からの実施は適切ではありません。
【ポイント】
術後早期の下肢筋力練習は、等尺性運動(セッティング)とSLRから始めるのが基本です。
骨折部より遠位に抵抗をかける運動は、骨癒合の進み具合を確認してから導入します。