68 歳の男性。
2型糖尿病、脂質異常症。
身長 160 cm、体重 85.0 kg、体脂肪率 38 %。
血液検査は、HbA1c 8.2 %、空腹時血糖 145 mg/dL。
仕事は管理職、デスクワーク中心で一日の歩数は 3,550 歩(同年代歩数 7,157 歩)。
筋力低下、感覚障害、関節可動域制限は認めない。
運動療法で誤っているのはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
肥満を伴う2型糖尿病で、筋力低下や関節の問題がなく、運動療法を行える状態です。
有酸素運動とレジスタンス運動を組み合わせ、身体活動量を増やすことが基本です。
【選択肢別解説】
1:× 食後1時間ごろは血糖値が高くなる時間帯です。
この時間に運動すると食後高血糖を抑えられるため、正しい指導です。
2:× 筋力増強運動(レジスタンス運動)は、連続しない日程で週2〜3回行うことが勧められています。
筋量を増やすとブドウ糖の取り込みが増え、インスリン抵抗性が改善します。
3:× 本症例は1日の歩数が同年代の半分程度で、活動量が少ない状態です。
日常生活での身体活動量を増やす指導は重要で、正しい内容です。
4:○ 有酸素運動は、中等度の強度で週150分以上を目安に行うことが勧められています。
週3回以上行い、運動しない日が2日以上続かないようにします。
1回10分で週合計40分では運動量が大きく不足しており、誤りです。
5:× 最大酸素摂取量の50%程度は中等度の運動強度です。
糖尿病の有酸素運動として推奨される強度で、正しい内容です。
【ポイント】
糖尿病の運動療法は「中等度で週150分以上・週3回以上」と「レジスタンス運動を週2〜3回」の組み合わせが基本です。
運動の効果は2〜3日しか続かないため、間隔をあけすぎないことが大切です。