正答4
解説
正解は4です。
関節リウマチのSteinbrockerステージⅢは骨・軟骨の破壊がある段階、クラス3は身の回りのことがわずかにできるかほとんどできない段階です。
ADL指導は関節保護の原則に沿って行います。
小さな関節より大きな関節を使い、変形を助長する方向の力を避けることが基本です。
【選択肢別解説】
1:× 図は握りこぶしの指の背(手指の関節)で座面を押して立ち上がる動作です。
手指の関節に体重がかかり、変形を助長します。
手掌全体や前腕で支えるよう指導します。
2:× 図は栓抜きの柄を手指で強く握り、手関節を返して栓を持ち上げています。
強い握りとこじる動きで手指の中手指節(MP)関節に尺側偏位を強める力がかかり、不適切です。
3:× 図は通常のはさみの穴に指を入れ、指の力で開閉しています。
手指の小関節に負担がかかるため、ばね付きはさみなど自助具を勧めます。
4:○ 図は手提げ袋を前腕に掛けて持っています。
手指で握らずに肘や前腕という大きな関節で重さを支えるので、関節保護の原則に合っています。
5:× 図は椅子に脚を組んで座っています。
脚を組むと上に乗せた脚の膝関節や股関節に偏った負担がかかり、変形を助長するため避けるよう指導します。
【ポイント】
関節リウマチでは「物は指でつまむより手掌や前腕で支える」「低い椅子や床座を避ける」が指導の柱です。
手指の尺側偏位を強める動作(ひねる・指先でつまむ)は避けます。