70歳の男性。
自転車エルゴメーターを用い負荷強度30Wattsから50Wattsの5種類の一定負荷を行わせた時の心拍数変化を図に示す。
この例に全身持久力トレーニングで運動強度を嫌気性代謝閾値<AT>に設定する場合、最も適切な負荷強度(Watts)はどれか。
正答3
解説
正解は3です。
一定負荷運動中の心拍数の推移から嫌気性代謝閾値(AT)付近の負荷を読み取る問題です。
ATより低い負荷では、運動開始後しばらくすると心拍数が一定値で安定(定常状態)します。
ATを超える負荷では乳酸が蓄積し、心拍数は定常状態に達せず上昇し続けます。
【選択肢別解説】
1:× 30Wattsでは心拍数が約75回/分で安定しています。
AT以下ですが、安定が得られる最大の負荷ではありません。
2:× 35Wattsでも約79回/分で安定しており、ATより余裕のある負荷です。
3:○ 40Wattsは約83回/分で定常状態になっています。
心拍数が安定する最大の負荷であり、ATに相当する強度です。
4:× 45Wattsでは心拍数が運動終了まで上昇し続け、定常状態に達していません。
ATを超える負荷です。
5:× 50Wattsでは心拍数が約99回/分まで上昇し続けており、明らかにATを超えています。
【ポイント】
ATは有酸素運動の限界点で、持久力トレーニングの安全で効果的な強度の目安になります。
「心拍数が定常状態になる最大の負荷」がATの目安です。