正解を2つ選んでください。
正答2・3
解説
正解は2と3です。
慢性心不全に対する運動療法は、症状の改善と予後の改善が証明されている治療です。
主な効果は、運動耐容能の向上、QOLの改善、神経体液性因子の改善です。
心臓そのものよりも、骨格筋や血管内皮の機能改善による効果が大きいのが特徴です。
【選択肢別解説】
1:× BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)は、心臓への負担が大きいほど上がる指標です。
運動療法により心不全が改善するとBNPは低下します。
2:○ 運動療法により息切れや疲労感が軽くなり、日常生活の活動範囲が広がります。
その結果、QOLが改善します。
3:○ 骨格筋の酸化能力や血管内皮機能が改善し、最高酸素摂取量が増えます。
運動耐容能の向上は、運動療法の最も確立した効果です。
4:× 適切な運動療法で、左室駆出率が低下することはありません。
左室駆出率は不変か、軽度改善するとされています。
5:× 心不全では交感神経の活性が過剰に高まっています。
運動療法はこれを抑え、副交感神経の活性を高める方向に働きます。
【ポイント】
心不全の運動療法の効果は、運動耐容能の向上、QOLの改善、交感神経活性の低下、BNPの低下、再入院の減少です。
NYHA分類Ⅳ度や急性増悪期は、運動療法の禁忌です。