正答1
解説
正解は1です。
失語症は、発話の流暢性、言葉の理解、復唱の3点で分類できます。
本問は「流暢な発話、良好な理解、良好な復唱」に、言葉が出てこない喚語困難と、遠回しに言う迂言が加わったタイプを問うています。
【選択肢別解説】
1:○ 健忘失語(失名詞失語)は、発話が流暢で理解と復唱も良好で、主な症状は喚語困難です。
言葉が出ないときに「あれ、字を書くもの」のように回りくどく言う迂言がみられます。
2:× 伝導失語は、発話が流暢で理解は良好ですが、復唱が著しく障害されます。
音を誤る音韻性錯語と、それを自分で直そうとする接近行為が特徴です。
3:× Wernicke失語は、発話は流暢でも理解が著しく障害され、復唱も障害されます。
錯語が多く、意味の通らない発話(ジャルゴン)になることもあります。
4:× 超皮質性運動失語は、自発話が乏しい非流暢な失語で、理解と復唱は保たれます。
流暢な発話ではありません。
5:× 超皮質性感覚失語は、発話は流暢で復唱も保たれますが、言葉の理解が障害されます。
理解が良好ではない点が異なります。
【ポイント】
復唱が保たれる失語は、健忘失語、超皮質性運動失語、超皮質性感覚失語、超皮質性混合失語です。
流暢性、理解、復唱の3点がすべて良く、喚語困難だけが目立つのが健忘失語です。