正答5
解説
正解は5です。
糖尿病の運動療法は、血糖コントロールの改善やインスリン抵抗性の改善を目的に、中等度の有酸素運動を中心に行います。
一方、合併症の状態によっては運動を制限する必要があり、その基準を知っておくことが重要です。
【選択肢別解説】
1:× 運動は食後1時間ころから始めるのが勧められます。
食後すぐの運動は消化を妨げることがあり、食後の血糖上昇を抑える効果も得にくくなります。
2:× 運動強度はBorg指数で11〜13(楽である〜ややきつい)程度の中等度が目安です。
17は「かなりきつい」強度で、高すぎます。
3:× インスリン治療中でも運動療法は禁忌ではありません。
低血糖に注意し、運動の時間帯や補食、インスリン量を調整して行います。
4:× 尿中ケトン体が陽性の場合は代謝のコントロールが不良な状態で、運動により高血糖やケトアシドーシスが悪化するおそれがあります。
運動は控えます。
5:○ 増殖性網膜症があると、強い等尺性収縮や息こらえで血圧が急上昇し、眼底出血を起こすおそれがあります。
このため強い等尺性収縮は推奨されません。
【ポイント】
糖尿病の運動療法を控える状態には、空腹時血糖が著しく高い場合、尿中ケトン体陽性、増殖性網膜症による新鮮な眼底出血、重い腎症や心疾患などがあります。
インスリンやスルホニル尿素薬を使う患者では、運動中や運動後の低血糖に注意します。