正答2
解説
正解は2です。
神経原性ショックは、脊髄損傷(主に第6胸髄より高位)などで交感神経の働きが途絶えて起こるショックです。
血管が広がって血圧が下がり、副交感神経(迷走神経)の作用が優位になるのが特徴です。
【選択肢別解説】
1:× 神経原性ショックは、交感神経の緊張が失われることで起こります。
交感神経が緊張するのは、出血性ショックなどの循環血液量減少性ショックです。
2:○ 交感神経による心臓への刺激がなくなり、迷走神経の作用が優位になるため徐脈になります。
ショックなのに頻脈にならない点が、他のショックとの重要な違いです。
3:× 末梢血管が拡張して静脈還流が減るため、心拍出量は低下します。
増加するのではありません。
4:× 末梢の血管に血液がたまり、心臓へ戻る血液が減るため、中心静脈圧は低下します。
中心静脈圧が上昇するのは、心原性ショックなどです。
5:× 皮膚の血管が拡張するため、皮膚は温かく乾いています。
皮膚温が低下して冷たく湿るのは、出血性ショックや心原性ショックです。
【ポイント】
神経原性ショックは「低血圧・徐脈・温かい皮膚」の組合せが特徴です。
頸髄損傷の急性期には、体位変換や吸引の刺激で高度の徐脈が起こることにも注意します。