正答5
解説
正解は5です。
肩手症候群は、脳卒中後の麻痺側の上肢に、肩の痛み、手の腫脹・熱感・発赤、関節の拘縮が生じる病態です。
明らかな末梢神経損傷を伴わない複合性局所疼痛症候群(CRPS:complex regional pain syndrome)の一つです。
【選択肢別解説】
1:× 肩手症候群は、運動麻痺が軽い例よりも重い例に多く発症します。
麻痺が重いと上肢の不動や肩関節の亜脱臼が起こりやすいためです。
2:× 女性の発症率が男性の約2倍という明確な性差は示されていません。
性別は主な危険因子ではありません。
3:× 肩手症候群は、多くが脳卒中発症後1〜3か月以内に生じます。
6か月以降に生じるのではありません。
4:× 発症頻度は報告によって幅がありますが、多くは十数〜20%台とされます。
40%程度とは言えません。
5:○ 肩手症候群は、神経損傷を伴わない複合性局所疼痛症候群のtype Ⅰに分類されます。
神経損傷を伴うものはtype Ⅱ(カウザルギー)です。
【ポイント】
肩手症候群の予防には、麻痺側上肢の良肢位保持、亜脱臼の予防、愛護的な関節可動域運動が重要です。
手の浮腫には挙上や自動運動を、痛みには早期からの対応を行います。