正答5
解説
正解は5です。
神経因性膀胱は、障害部位によって排尿筋が過剰に収縮する過活動性膀胱と、収縮しにくい低活動性膀胱に分けられます。
仙髄の排尿中枢より上位の障害では過活動性、仙髄や末梢神経の障害では低活動性になりやすい傾向があります。
【選択肢別解説】
1:× 脳出血などの脳の障害では、橋排尿中枢への抑制が外れ、無抑制の過活動性膀胱になりやすいです。
低活動性膀胱ではありません。
2:× 胸髄損傷は仙髄より上位の脊髄障害です。
慢性期には反射性に排尿筋が収縮する過活動性膀胱を呈します。
3:× 多発性硬化症は脳や脊髄の脱髄により、主に過活動性膀胱を呈します。
尿意切迫や頻尿が多い症状です。
4:× 頸椎後縦靱帯骨化症は頸髄を圧迫する疾患で、仙髄より上位の障害です。
過活動性膀胱を呈しやすく、低活動性膀胱ではありません。
5:○ 糖尿病性自律神経障害では、膀胱の知覚と排尿筋の収縮に関わる末梢神経が障害されます。
尿意が乏しく収縮力の弱い低活動性膀胱となり、残尿が増えます。
【ポイント】
過活動性膀胱は核上型(脳・仙髄より上位の脊髄)、低活動性膀胱は核・核下型(仙髄・馬尾・末梢神経)の障害で生じます。
糖尿病や骨盤内手術後の神経障害は低活動性膀胱の代表例です。