正答3
解説
正解は3です。
脊髄損傷直後に起こる脊髄ショックの特徴を問う問題です。
脊髄ショックは、損傷直後に損傷部位より下の脊髄の機能が一時的にすべて失われる状態です。
【選択肢別解説】
1:× 温痛覚解離(温痛覚が障害され触覚が保たれる状態)は、脊髄空洞症や中心性脊髄損傷でみられます。
脊髄ショックの徴候ではありません。
2:× 脊髄ショック期の麻痺は、痙性ではなく弛緩性です。
痙性麻痺は脊髄ショックから離脱したあとに現れます。
3:○ 脊髄ショック期には、肛門括約筋反射や球海綿体反射が消失します。
これらの反射が回復することが、脊髄ショックから離脱した目安になります。
4:× 深部腱反射は亢進ではなく消失します。
亢進は脊髄ショックを脱したあとの上位運動ニューロン障害の所見です。
5:× 排尿反射は亢進ではなく消失し、尿閉となります。
排尿反射が亢進するのは脊髄ショックからの離脱後です。
【ポイント】
脊髄ショックは通常、数日から数週間続きます。
球海綿体反射が回復しても損傷部以下の運動・感覚が戻らなければ、完全損傷と判断します。