正答1
解説
正解は1です。
背臥位と腹臥位で、気道・肺の換気や誤嚥のしやすさがどう違うかを問う問題です。
重力の方向によって、舌や分泌物の位置、肺の換気の分布が変わる点がポイントです。
【選択肢別解説】
1:○ 背臥位では誤嚥が生じやすいです。
口腔内の分泌物や逆流した胃内容物が重力で咽頭の奥へ流れ込みやすく、腹臥位では口の外へ流れ出やすいためです。
2:× 背臥位では上気道は狭窄しやすくなります。
重力で舌根が後方へ落ち込み、咽頭が狭くなるためです。
3:× 公式正答では誤りとされます。
機能的残気量は姿勢の影響を受けますが、腹臥位でも腹部が圧迫されれば横隔膜が押し上げられて減少するため、背臥位だけの特徴とはされていません。
4:× 背臥位では動脈血酸素分圧は低下しやすいです。
背側の肺に分泌物がたまり無気肺が起こりやすく、換気と血流の釣り合いが悪くなるためです。
5:× 後肺底区の換気が改善しやすいのは腹臥位です。
背臥位では後肺底区が下側になり、圧迫と分泌物の貯留で換気が低下します。
【ポイント】
腹臥位は背側の肺の換気を改善し、急性呼吸窮迫症候群などで酸素化の改善に用いられます。
背臥位は舌根沈下と誤嚥に注意が必要な姿勢です。