正答4
解説
正解は4です。
この問題は適切でないものを選ぶので、○ が答え(適切でない理学療法)です。
後方アプローチの人工骨頭置換術では、後方の関節包や外旋筋を切開します。
そのため、股関節の屈曲・内転・内旋で後方への脱臼が起こりやすくなります。
【選択肢別解説】
1:× 背臥位で膝伸展位のまま股関節を外転させる運動は、脱臼肢位とは逆方向の運動です。
中殿筋の筋力増強として適切です。
2:× 股関節の伸展は、後方アプローチでは脱臼の危険が少ない方向です。
腹臥位での他動的な伸展運動は、屈曲拘縮の予防として適切です。
3:× 座位で重錘を用いた膝伸展は、股関節を深く曲げずに大腿四頭筋を鍛えられます。
全荷重が可能な時期の筋力増強として適切です。
4:○ 低い椅子からの立ち上がりは、股関節が深く屈曲します。
さらに内旋位を加えると、屈曲・内旋の脱臼肢位となり、後方脱臼の危険が高いため不適切です。
5:× 全荷重が可能な時期なので、歩行器を用いた屋外歩行は適切です。
活動範囲を広げ、退院後の生活に備える練習になります。
【ポイント】
後方アプローチでは「深い屈曲・内転・内旋」、前方アプローチでは「伸展・内転・外旋」が脱臼肢位です。
日常生活では、低い椅子、和式トイレ、横座りなどを避けるよう指導します。