正答3
解説
正解は3です。
糖尿病性多発神経障害は、長い神経線維から障害されるため、下肢の遠位部から左右対称に症状が出ます。
初期には、しびれや振動覚の低下などの感覚障害が中心です。
【選択肢別解説】
1:× 糖尿病性多発神経障害で早くから低下するのは、より遠位のアキレス腱反射です。
膝蓋腱反射の低下は、障害が進行してから現れます。
2:× 糖尿病性多発神経障害は感覚障害が先行し、運動障害は遅れて現れます。
徒手筋力検査で異常がみられるのは、かなり進行してからです。
3:○ 下肢遠位の深部感覚、とくに内果の振動覚は早期から低下します。
128Hz の音叉を内果に当てて、振動を感じる時間で評価するのが一般的です。
4:× 関節可動域の制限は、神経障害そのものの早期症状ではありません。
進行して筋力低下や関節の変形が生じてから問題になります。
5:× TUG(Timed Up and Go Test)はバランスと移動能力をみる検査です。
感覚障害や筋力低下が進行して初めて延長するため、早期の指標には向きません。
【ポイント】
糖尿病性多発神経障害の早期診断には、両側アキレス腱反射の低下と内果の振動覚低下が重要です。
足の感覚が落ちると傷に気づきにくくなるため、フットケアの指導も欠かせません。