正答5
解説
正解は5です。
母親から離れることを強く不安に感じ、登園をしぶる幼児の心理を問う問題です。
「母親がいなくなってしまう」と思いこむ点が、判断の手がかりです。
【選択肢別解説】
1:× 退行は、困難に直面したときに発達の早い段階の行動に戻る防衛機制です。
弟や妹が生まれた子が赤ちゃん返りをするのが典型例です。
2:× 抑圧は、受け入れがたい欲求や記憶を無意識の中に押し込める防衛機制です。
本例のように不安をはっきり訴えている状態とは異なります。
3:× 置き換えは、ある対象に向けた感情を、より安全な別の対象に向ける防衛機制です。
上司への怒りを家族にぶつけるのが典型例です。
4:× 反動形成は、本心と反対の態度や行動をとる防衛機制です。
嫌いな相手にかえって親切にするのが典型例です。
5:○ 分離不安は、愛着の対象である母親から離れることに強い不安を感じる心理です。
母親がいなくなると思いこみ登園をしぶる本例は、分離不安の典型です。
【ポイント】
分離不安は乳幼児期には正常な発達の一部ですが、年齢不相応に強いと分離不安症とされます。
退行・抑圧・置き換え・反動形成は、いずれも防衛機制の一種です。