75 歳の女性。
左変形性膝関節症。
翌日に左側の人工関節置換術を施行予定のため、術前の理学療法評価を実施した。
術前評価を終了した際に患者は「明日の手術が心配です」と訴えた。
理学療法士の対応として適切なのはどれか。
正答5
解説
正解は5です。
患者が不安を訴えたときは、まずその気持ちを受け止める(受容・共感する)ことが基本です。
理学療法士が手術の結果を保証したり、話をそらしたりすることは避けます。
【選択肢別解説】
1:× 「手術をやめたいということですか」は、患者の発言を一方的に解釈しています。
心配を打ち明けた患者を追い詰め、不安を強めるおそれがあります。
2:× 「つらいのは1週間くらい」は根拠のない見通しを示しています。
安易な励ましは患者の不安を軽く扱うことになり、信頼関係を損ねます。
3:× 「頑張れば膝の伸びがよくなる」は、手術の結果を理学療法士が保証する発言です。
患者の今の気持ちに応えていません。
4:× 「今より楽に歩けるようになる」も結果を断定する発言です。
術後経過には個人差があり、期待どおりでなかったときに不信感を生みます。
5:○ 「いろいろと心配になりますよね」は、患者の不安をそのまま受け止める共感的な応答です。
患者が気持ちを話しやすくなり、必要に応じて医師へ相談をつなぐきっかけにもなります。
【ポイント】
医療面接では、受容・共感・傾聴が基本です。
手術の説明や予後の見通しは医師の役割であり、理学療法士が独自に保証しないことも押さえておきます。