50 歳の男性。
Parkinson 病。
発症後 5 年を経過し、すくみ足が出現してきている。
自宅で転倒が頻回に生じている。
転倒予防として自宅の廊下に模様を入れる際に効果的な図柄はどれか。
正答1
解説
正解は1です。
Parkinson 病のすくみ足には、進行方向と直交する線などの視覚的手がかり(視覚キュー)が有効です。
床の横線をまたぐように歩くと一歩目が出やすくなり、歩幅も保たれます。
図の各図柄は長さ3.0 mの廊下に描かれた模様です。
【選択肢別解説】
1:○ 市松模様は黒白の境界が進行方向と直交して一定間隔に並びます。
7段に分かれており、3.0 mの中に約40 cm間隔の横の境界が繰り返されます。
これが歩幅の目安となる視覚キューとして働きます。
2:× 中央の1本の縦帯は進行方向と平行です。
横切る線がないため、一歩を踏み出す手がかりになりません。
3:× 2本の縦帯も進行方向と平行で、またぐ目標になる横線がありません。
4:× 先細りの三角形の模様は、進行方向と直交する線が両端にしかありません。
一定間隔の手がかりにならず、斜めの縁が足の運びを乱すおそれもあります。
5:× 大きな黒い長方形は、手前と奥の2か所にしか境界がありません。
段差のようにも見え、かえって立ち止まる原因になることがあります。
【ポイント】
すくみ足への外的キューは、視覚(床の横線)と聴覚(メトロノームなどのリズム)が代表的です。
線の間隔は患者の適切な歩幅に合わせます。