正答3
解説
正解は3です。
冠動脈の血流は、主に心臓の拡張期に、大動脈の拡張期圧によって流れ込みます。
冠血流は、灌流圧(大動脈圧)、拡張期の長さ、心筋の壁にかかる圧(血管の圧迫)の影響を受けます。
【選択肢別解説】
1:× 冠血流を主に決めるのは拡張期の大動脈圧です。
収縮期血圧が下がると後負荷が減って心筋の酸素需要も下がるため、冠血流を減らす主な要因とはいえません。
2:× 心拍数が下がると、拡張期の時間が長くなります。
冠動脈に血液が流れる時間が延びるため、冠血流はむしろ増えやすくなります。
3:○ 大動脈弁狭窄では、大動脈へ出る血液が減って大動脈圧が保てず、冠動脈の灌流圧が下がります。
さらに左室の圧が高くなり肥大した心筋が冠動脈を圧迫するため、冠血流が減少します。
4:× 心房中隔欠損は、心房のレベルで左から右へ血液が流れる先天性心疾患です。
主に右心系に負荷がかかり、冠血流を直接減らす要因ではありません。
5:× 僧帽弁狭窄では、左心房の圧が上がり、肺うっ血や心房細動が問題になります。
大動脈圧や冠動脈の灌流を直接下げる要因ではありません。
【ポイント】
冠血流は拡張期に流れるため、頻脈や拡張期圧の低下で減少します。
大動脈弁狭窄では狭心症・失神・心不全が三大症状です。