正答1
解説
正解は1です。
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は上位・下位運動ニューロンが進行性に障害される疾患です。
球麻痺で発症した型では、嚥下障害と呼吸筋の低下が早く進みやすいため、呼吸と栄養への早めの対応が重要になります。
【選択肢別解説】
1:○ 呼吸筋の筋力が落ちると、胸郭が硬くなり肺活量がさらに低下します。
早期から胸郭のストレッチや深呼吸を指導して、胸郭の柔軟性を保つのは正しい対応です。
2:× ALSは進行が速く、呼吸機能は数か月ごとに評価します。
1年に1回では、呼吸不全や非侵襲的換気の導入時期を見逃すおそれがあります。
3:× 球麻痺型では嚥下障害が早く進みます。
誤嚥が起きてからではなく、体重減少を防ぐために早期から栄養指導を行います。
4:× 短下肢装具は、下垂足などで歩行に支障が出たときに導入します。
歩行に問題がない段階から早期に使う必要はありません。
5:× ALSでは高負荷の筋力トレーニングを行うと、筋の疲労や過用による筋力低下を招くおそれがあります。
鉄アレイを用いた負荷の大きな運動は避け、疲労を残さない軽い運動にとどめます。
【ポイント】
ALSの理学療法では、過用を避けた運動、胸郭の可動性の維持、呼吸機能の定期的な評価が柱です。
球麻痺型は嚥下と呼吸の問題が早く現れることを押さえます。