正答4
解説
正解は4です。
小脳皮質から歯状核を経て上小脳脚を通る経路は、赤核・視床を経て大脳皮質へ向かう小脳の出力路(歯状核赤核視床路)です。
この経路の障害では、運動の協調と目標への到達の調整が乱れます。
【選択肢別解説】
1:× 感覚障害は、視床や頭頂葉、脊髄視床路などの感覚路の障害で生じます。
小脳の病変では原則として感覚障害は起こりません。
2:× 運動麻痺は、大脳皮質から内包・脳幹を通る錐体路の障害で生じます。
小脳の病変では筋力は保たれ、運動の協調が障害されます。
3:× ジストニアは、持続的な筋収縮による異常な姿勢やねじれで、主に大脳基底核の障害で生じます。
4:○ 小脳の出力路が障害されると、動作のときに出現し、目標に近づくほど大きくなる振戦(企図振戦・動作時振戦)がみられます。
指鼻試験などで確認できる小脳性の症状です。
5:× パーキンソニズムは、黒質線条体系(ドパミン系)の障害で生じる無動・固縮・安静時振戦などの症状です。
小脳の病変とは関係しません。
【ポイント】
振戦は、安静時振戦なら黒質線条体系(パーキンソン病)、動作時・企図振戦なら小脳系と区別します。
小脳症状には、測定障害・反復拮抗運動不能・運動分解・失調性構音障害もあります。