4 歳の男児。
痙直型両麻痺。
GMFCS(gross motor function classification system)レベルⅢ。
立位姿勢を図に示す。
理学療法で適切なのはどれか。
正答3
解説
正解は3です。
4歳の痙直型両麻痺(GMFCSレベルⅢ)の男児の立位姿勢です。
図では平行棒を両手で強く握って立っています。
体幹が前傾し、股関節と膝関節が屈曲し、大腿は内転・内旋して両膝が近づいています(屈み込み立位)。
痙直型両麻痺(脳性麻痺)でよくみられる姿勢で、殿筋群と腹筋群の働きが弱く、骨盤と体幹が安定しない状態です。
【選択肢別解説】
1:× 図では股関節がすでに内転・内旋位にあります。
必要なのは内旋筋ではなく、外旋筋や外転筋(中殿筋など)の促通です。
2:× ハムストリングスは痙縮や短縮のため膝の屈曲を強めていることが多い筋です。
促通ではなく伸張して膝の伸展を促します。
3:○ 腹筋群と殿筋群を同時に働かせると、骨盤の前傾が抑えられ、股関節の伸展が得られます。
体幹と骨盤が安定し、屈み込んだ立位姿勢の改善につながります。
4:× 長下肢装具は膝を伸展位に固定する装具で、下肢の支持性がない場合に用います。
本例は平行棒を使えば立位を保てており、膝を固定すると自分で姿勢を調整する練習の妨げになります。
5:× 本例は上肢で体重を大きく支えて立っています。
GMFCSレベルⅢは、歩行器など手に持つ移動補助具を使って歩くレベルです。
両側T字杖では支持が不十分で、まずは歩行器(後方支持型など)を検討します。
【ポイント】
痙直型両麻痺の屈み込み姿勢は、股関節の屈曲・内転・内旋、膝屈曲が特徴です。
治療では殿筋・腹筋による骨盤と体幹の安定化と、股内転筋・ハムストリングスの伸張を組み合わせます。