投資効果を正味現在価値法で評価するとき,最も投資効果が大きい(又は最も損失が小さい)シナリオはどれか。
ここで,期間は3年間,割引率は5%とし,各シナリオのキャッシュフローは表のとおりとする。
単位 万円
シナリオ|投資額|1年目|2年目|3年目/A|220|40|80|120/B|220|120|80|40/C|220|80|80|80/投資をしない|0|0|0|0
正答2
解説
正解は2です。
正味現在価値法(NPV:Net Present Value)で、最も投資効果が大きいシナリオを選ぶ問題です。
NPVは、将来のキャッシュフローを割引率で現在の価値に直して合計し、投資額を引いた値です。
【計算】
割引率5%では、1年目は1.05、2年目は1.05^2=1.1025、3年目は1.05^3≒1.1576で割ります。
シナリオAの現在価値は、40÷1.05+80÷1.1025+120÷1.1576≒38.1+72.6+103.7=214.4万円です。
AのNPVは、214.4−220≒−5.6万円です。
シナリオBの現在価値は、120÷1.05+80÷1.1025+40÷1.1576≒114.3+72.6+34.6=221.5万円です。
BのNPVは、221.5−220≒+1.4万円です。
シナリオCの現在価値は、80÷1.05+80÷1.1025+80÷1.1576≒76.2+72.6+69.1=217.9万円です。
CのNPVは、217.9−220≒−2.1万円です。
投資をしない場合のNPVは0万円です。
【選択肢別解説】
1:× シナリオAは、大きな回収が3年目に偏っているため割引の影響が大きく、NPVは約−5.6万円の損失です。
2:○ シナリオBは、最初の年に多く回収するので現在価値が大きく、NPVは約+1.4万円で唯一プラスになります。
3:× シナリオCのNPVは約−2.1万円で、投資額を回収できません。
4:× 投資をしない場合のNPVは0万円で、プラスになるシナリオBより効果が小さくなります。
【ポイント】
回収額の合計が同じなら、早い時期に多く回収するほど正味現在価値は大きくなります。
単純な合計(どれも240万円)では差が出ない点が、この問題のねらいです。