投資効果を正味現在価値法で評価するとき,最も投資効果が大きい(又は損失が小さい)シナリオはどれか。
ここで,期間は3年間,割引率は5%とし,各シナリオのキャッシュフローは表のとおりとする。
単位 万円
表/シナリオ|投資額|1年目|2年目|3年目/A|220|40|80|120/B|220|120|80|40/C|220|80|80|80/投資をしない|0|0|0|0
正答2
解説
正解は2です。
正味現在価値(NPV:Net Present Value)法は、将来のキャッシュフローを割引率で現在の価値に直し、投資額を差し引いて評価する方法です。
値が大きいほど投資効果が大きいと判断します。
【計算】
割引率5%の現在価値係数は、1年目が1÷1.05≒0.952です。
2年目は1÷1.05^2≒0.907、3年目は1÷1.05^3≒0.864です。
Aは、40×0.952+80×0.907+120×0.864-220≒214.3-220≒-5.7万円です。
Bは、120×0.952+80×0.907+40×0.864-220≒221.4-220≒+1.4万円です。
Cは、80×(0.952+0.907+0.864)-220≒217.9-220≒-2.1万円です。
投資をしない場合は0万円です。
【選択肢別解説】
1:× Aは回収額の合計は240万円と同じですが、多くが3年目に入るため割引の影響が大きく、NPVは約-5.7万円で損失になります。
2:○ Bは早い時期に多く回収するので割引の影響が小さく、NPVは約+1.4万円で唯一プラスになります。
3:× Cは毎年同額の回収で、NPVは約-2.1万円です。
損失になるのでBより劣ります。
4:× 投資をしない場合のNPVは0万円です。
NPVがプラスになるBのほうが投資効果が大きくなります。
【ポイント】
回収額の合計が同じなら、早く回収するほど現在価値は大きくなります。
細かく計算しなくても、早期回収のBが有利と見当をつけられます。