図は,ITIL 2011 editionのサービスライフサイクルの各段階の説明と流れである。
a~dの段階名の適切な組合せはどれか。
(図:a→b→c→d→継続的サービス改善の順に並ぶ矢印つきフローチャート。各段階の右に説明文が付されている。)
a:ITサービス及びITサービスマネジメントに対する全体的な戦略を確立する。
b:事業要件を取り入れ,事業が求める品質,信頼性及び柔軟性に応えるサービスと,それを支えるプラクティス及び管理ツールを作り出す。
c:サービス及びサービス変更を運用に利用できるようにするために,前の段階の成果を受け取り,事業のニーズを満たすかどうかをテストし,本番環境に展開する。
d:顧客とサービス提供者にとっての価値を確保できるように,ITサービスを効果的かつ効率的に提供しサポートする。
継続的サービス改善:ITサービスマネジメントプロセスとITサービスに対する改善の管理を責務とし,効率性,有効性及び費用対効果を向上させるために,サービス提供者のパフォーマンスを継続的に測定して,プロセス,ITサービス,インフラストラクチャに改善を加える。
正答2
解説
正解は2です。
この問題は、ITIL 2011 editionのサービスライフサイクルの各段階を、図の説明文と対応付けるものです。
図では、aからdまでの4つの段階が上から順に矢印でつながり、最後に継続的サービス改善に至る流れが示されています。
サービスライフサイクルは、サービスストラテジ、サービスデザイン、サービストランジション、サービスオペレーション、継続的サービス改善の5段階で構成されます。
【a〜dの検討】
a:「ITサービス及びITサービスマネジメントに対する全体的な戦略を確立する」とあるので、戦略を立てるサービスストラテジです。
b:「事業が求める品質、信頼性及び柔軟性に応えるサービスと、それを支える管理ツールを作り出す」とあるので、サービスを設計するサービスデザインです。
c:「前の段階の成果を受け取り、テストし、本番環境に展開する」とあるので、サービスを運用へ移行するサービストランジションです。
d:「ITサービスを効果的かつ効率的に提供しサポートする」とあるので、日々の運用を行うサービスオペレーションです。
【選択肢別解説】
1:× bをサービスオペレーション、dをサービスデザインとしています。
設計はテストと展開(c)より前に行い、日常の提供とサポートは展開の後に行うので、bとdが逆です。
2:○ a:サービスストラテジ、b:サービスデザイン、c:サービストランジション、d:サービスオペレーションで、上の検討と一致します。
3:× aをサービスデザイン、bをサービスストラテジとしています。
全体の戦略を確立する段階が最初に来るので、aとbが逆です。
4:× aをサービスデザイン、cをサービスストラテジとしています。
テストと本番環境への展開を行うcはサービストランジションであり、戦略の確立はaの段階です。
【ポイント】
ITILのライフサイクルは「戦略、設計、移行、運用、改善」の順と覚えましょう。
継続的サービス改善は、他の全ての段階に対して改善を働きかける位置付けです。