K県の健康増進課の管理栄養士である。
K県の健康増進計画を検討している。
K県の健康課題は、脳血管疾患であり、死亡率は全国平均より高い。
食生活の特徴では、野菜摂取量、果物摂取量(中央値)はそれぞれ5SV/日と1SV/日である。
これまで、野菜摂取量の目標は5SV/日、果物摂取量の目標は2SV/日と設定してきている。
また、食塩摂取量(平均値)は、11g/日である。
食生活の目標を考えるうえで、脳血管疾患と野菜および果物摂取に関連する前向きコホート研究論文を参考にした。
表は野菜及び果物摂取による脳血管疾患罹患の相対危険の結果である。
表:野菜および果物摂取による脳血管疾患罹患の相対危険(95%信頼区間)
食物摂取頻度調査による群分け:2SV/日未満(基準群)/2~5SV/日/5SV/日超
野菜の相対危険(95%信頼区間):2SV/日未満=1.0(基準群)、2~5SV/日=0.93(0.82-1.06)、5SV/日超=0.89(0.82-0.98)
果物の相対危険(95%信頼区間):2SV/日未満=1.0(基準群)、2~5SV/日=0.81(0.72-0.90)、5SV/日超=0.72(0.66-0.79)
この結果の解釈である。
正しいのはどれか。
1つ選べ。
正答3
解説
正解は3です。
相対危険が統計的に有意かどうかは、95%信頼区間が1.0を含むかどうかで判断します。
信頼区間が1.0を含まなければ有意、1.0を含めば有意ではありません。
【選択肢別解説】
1:× 野菜の2〜5SV/日は、相対危険0.93、信頼区間0.82〜1.06です。
信頼区間が1.0を含むので、有意に低下したとはいえません。
2:× 野菜の5SV/日超は、相対危険0.89、信頼区間0.82〜0.98です。
信頼区間が1.0を含まないので、「有意ではない」は誤りで、有意に低下しています。
3:○ 果物の2〜5SV/日は、相対危険0.81、信頼区間0.72〜0.90です。
信頼区間が1.0を含まないので、相対危険は有意に低下しています。
4:× 果物の5SV/日超は、相対危険0.72、信頼区間0.66〜0.79です。
信頼区間が1.0を含まないので、「有意ではない」は誤りで、有意に低下しています。
5:× 2SV/日未満は、相対危険を1.0とした基準群です。
比較の基準なので、相対危険が低下することはありません。
【ポイント】
相対危険が1未満なら危険を下げる方向、1を超えると危険を高める方向です。
有意かどうかは、信頼区間が1をまたぐかどうかで判定します。