K総合病院に勤務する管理栄養士である。
緩和ケアチームによるラウンドを行っている。
患者は、73歳、男性。
昨年、膀胱がんに対して手術を行った。
先月来院時に肺への転移が確認され、積極的治療を希望したため、再入院し、1か月の抗がん剤治療を開始した。
再入院時の身長165cm、体重60kg、血圧136/80㎜Hg、空腹時血液検査値は、赤血球410万/μL、アルブミン3.7g/dL、尿素窒素14㎎/dL、クレアチニン1.1㎎/dL。
治療開始後より、嘔気が出現し、食欲が低下してきたため、これまでの一般食の内容を見直した。
見直し後の食事内容の1例として、最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答4
解説
正解は4です。
抗がん剤治療により、嘔気と食欲低下が出ています。
嘔気があるときは、冷たくてのど越しがよく、においの少ない、さっぱりした食事が食べやすくなります。
【選択肢別解説】
1:× 鮭のホイル焼きや肉じゃがは、温かくにおいが立ちやすい料理です。
嘔気を誘発しやすく、食欲低下時には適しません。
2:× 全粥や煮物は温かく、煮物のにおいが嘔気を誘うことがあります。
切り干し大根は食物繊維が多く、量も食べにくい料理です。
3:× ピザトースト・グラタン・コーンスープは脂質が多く、においも強い料理です。
胃にもたれやすく、嘔気を悪化させるおそれがあります。
4:○ ざるそば・冷奴・お浸し・ゼリーは、冷たくてのど越しがよい料理です。
においが少なくさっぱりしているので、嘔気があっても食べやすく、最も適切です。
【ポイント】
化学療法中の嘔気には、冷たい料理、酸味のある料理、少量頻回食が有効です。
揚げ物や脂っこい料理、においの強い料理は避けます。