30歳、女性、事務職。
妊娠 15週、妊婦健康診査のために産婦人科外来を受診。
身長 160 cm で妊娠前の体重は 44 kg、現在の体重は 45 kg、血圧 100/60 mmHg。
血液検査値は、赤血球数 370万/μL、ヘモグロビン 9.2 g/dL、ヘマトクリット 30%であった。
そして、鉄欠乏性貧血と診断された。
食生活面では飲酒を妊娠前より減らし、毎日ビール中瓶 1本程度。
出産後の体重増加を最小限に抑えたいので、食事は妊娠前と同様に 1日 2回、主食はほとんど食べず、できるだけ魚や豆腐を食べるようにしている。
栄養教育プログラムの内容と目標の組合せである。
誤っているのはどれか。
1つ選べ。
正答3
解説
正解は3です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った組合せ)です。
栄養教育の目標は、学習目標(知識・態度・スキル)、行動目標(食行動など)、環境目標(周囲の環境)、結果目標(健康状態など)に分けられます。
【選択肢別解説】
1:× この組合せは正しいです。
主食が必要であることを理解するという知識の習得なので、学習目標にあたります。
2:× この組合せは正しいです。
妊娠30週目の体重という身体の状態を目標にしているので、結果目標にあたります。
妊娠前のBMIが約17.2のやせであり、適切な体重増加を目指すことは重要です。
3:○ この組合せは誤りです。
鉄分の多い食事を摂るのは食行動の変化なので、結果目標ではなく行動目標です。
この症例の結果目標には、ヘモグロビン値の改善などが該当します。
4:× この組合せは正しいです。
禁酒は本人の行動の変化を目指すものなので、行動目標にあたります。
5:× この組合せは正しいです。
家庭を禁煙にするのは本人を取り巻く環境の改善なので、環境目標にあたります。
【計算】
妊娠前のBMI=44÷1.60²=44÷2.56=約17.2 kg/m²
【ポイント】
「〜が分かる」は学習目標、「〜する・〜を摂る」は行動目標、「周囲を〜にする」は環境目標、「体重・検査値を〜にする」は結果目標と、文末の形でも見分けられます。
妊娠中の飲酒は胎児性アルコール・スペクトラム障害の原因となるため、禁酒が必要です。