A 県 Y 町では、肝疾患による標準化死亡比が A 県の中で最も高く、しかもここ数年間で増加していることが分かった。
そこで、その背景要因を明らかにした上で、Y 町の住民全体への予防対策を立てることとした。
Y 町の住民の生活習慣を横断調査により把握・分析する際に、以下の集団を標本調査の母集団とした。
正しいのはどれか。
1つ選べ。
特定健康診査受診者 特定保健指導の積極的支援対象者 健康教室参加者 肝疾患で通院中の住民 住民登録している成人 購入状況を確認しています… 正答 5
解説 正解は5です。
事例の目的は、Y町の「住民全体」への予防対策を立てることです。
そのため標本調査の母集団は、住民全体を代表する集団でなければなりません。
【選択肢別解説】
1:× 特定健康診査受診者は、健診を受けた一部の住民に限られます。
健康への関心が高い人が多いなどの偏りがあり、住民全体を代表しません。
また、対象年齢も40〜74歳に限られます。
2:× 特定保健指導の積極的支援対象者は、生活習慣病のリスクが高い一部の住民です。
住民全体の生活習慣を推測する母集団にはなりません。
3:× 健康教室参加者は、健康への関心が高い一部の住民です。
選択バイアスが大きく、住民全体の代表にはなりません。
4:× 肝疾患で通院中の住民は、すでに病気をもつ一部の住民です。
住民全体の生活習慣を把握する目的には合いません。
5:○ 住民登録している成人を母集団とします。
町の成人住民全体を網羅しており、ここから無作為に抽出すれば住民全体を代表する標本が得られるためです。
【ポイント】
母集団は、結果を当てはめたい集団そのものに設定します。
住民基本台帳などの名簿から無作為抽出することで、選択バイアスを小さくできます。