マンション管理業者が行うマンション管理適正化法第77条の規定に基づく管理事務の報告に関する次の記述のうち、マンション管理適正化法によれば、誤っているものはいくつあるか。
アマンション管理業者は、管理事務の委託を受けた管理組合に管理者等が置かれていないときは、定期に、説明会を開催し、当該管理組合を構成するマンションの区分所有者等に対し、管理業務主任者をして、当該管理事務に関する報告をさせなければならない。
イ管理業務主任者は、管理事務の報告を行うときは、その相手方から求められなければ、管理業務主任者証を提示する必要はない。
ウマンション管理業者は、管理事務の委託を受けた管理組合に管理者等が置かれているときは、管理事務の報告を行う場合、報告の対象となる期間、管理組合の会計及び支出の状況のほか、管理受託契約の内容に関する事項を記載した管理事務報告書を作成し、管理業務主任者をして、これを管理者等に交付して説明をさせなければならない。
エマンション管理業者は、管理事務の委託を受けた管理組合に管理者等が置かれていないときは、管理事務に関する報告の説明会の開催日の1週間前までに、当該説明会の開催の日時及び場所について、当該管理組合を構成するマンションの区分所有者等の見やすい場所に掲示しなければならない。
正解を2つ選んでください。
正答1・2
解説
正解は1・2(公式発表により両方正解)。
マンション管理適正化法77条の管理事務の報告について、管理者等がいない場合の説明会、管理業務主任者証の提示、管理事務報告書の記載事項、説明会の掲示期限を問う問題です。
記述ウの報告書の記載事項が「管理組合の会計及び支出の状況」と、法令上の「管理組合の会計の収入及び支出の状況」と異なる表現になっていたため、ウを正しいとも誤りともとれることから、「一つ」「二つ」の両方が正解とされたと考えられます。
【選択肢別解説】
ア:○ 管理組合に管理者等が置かれていないときは、マンション管理業者は、定期に説明会を開催し、区分所有者等に対し、管理業務主任者をして管理事務に関する報告をさせなければなりません(マンション管理適正化法77条2項)。
イ:× 管理業務主任者は、管理事務に関する報告の説明をするときは、説明の相手方に対し、管理業務主任者証を提示しなければなりません。
相手方から求められたかどうかにかかわらず提示が必要なので、「求められなければ提示する必要はない」とする点が誤りです(マンション管理適正化法77条3項)。
ウ:○(ただし表現に不備) 管理者等が置かれているときは、管理事務報告書を作成し、管理業務主任者をしてこれを管理者等に交付して説明をさせなければなりません。
報告書の記載事項は、報告の対象となる期間、管理組合の会計の収入及び支出の状況、管理受託契約の内容に関する事項です(マンション管理適正化法77条1項、同法施行規則88条)。
本肢は「会計の収入及び支出の状況」を「会計及び支出の状況」と記載しており、この点を誤りと評価する余地があります。
エ:○ 管理者等が置かれていないときは、説明会の開催日の1週間前までに、開催の日時及び場所について、区分所有者等の見やすい場所に掲示しなければなりません(同法施行規則89条3項)。
よって誤りはイの一つ(ウも誤りとみれば二つ)となります。
【ポイント】
管理業務主任者証は、重要事項の説明(72条4項)・管理事務の報告(77条3項)のいずれでも、相手方の請求がなくても提示しなければなりません。