キューブラー・ロス, E. による死にゆく人の心理過程のなかで、肺癌と診断された人が、喫煙をやめることで病気をなかったことにできるのではないかと考える段階はどれか。
正答3
解説
正解は3です。
キューブラー・ロスが示した、死にゆく人の心理過程の5段階を問う問題です。
5段階は、否認、怒り、取引、抑うつ、受容の順です。
喫煙をやめれば病気をなかったことにできると考えるのは、何かと引き換えに死を先に延ばそうとする心理です。
【選択肢別解説】
1:× 怒りの段階は、「なぜ自分がこんな目に」と周囲に怒りを向ける時期です。
喫煙をやめて病気を消そうとする考えとは異なります。
2:× 受容の段階は、死を避けられないものとして静かに受け入れる時期です。
病気をなかったことにしたいという考えとは逆です。
3:○ 取引の段階では、よい行いをすれば病気が治る、死を延ばせると神や運命と取引しようとします。
禁煙と引き換えに病気をなかったことにする考えがこれに当たります。
4:× 否認の段階は、「何かの間違いだ」と診断そのものを受け入れない時期です。
禁煙で病気を消そうとする考えは、病気を認めたうえでの取引です。
5:× 抑うつの段階は、喪失を実感して深い悲しみに沈む時期です。
病気を取り消そうとする考えとは異なります。
【ポイント】
5段階は必ずしも順番どおりに進むとは限らず、行き来したり重なったりします。
看護師は、どの段階にあってもその人の感情を否定せず受け止めることが大切です。