第106回 看護師国家試験 午後問230
Aちゃん(6歳、女児)は、重症の新生児仮死で出生した。
誤嚥性肺炎で入退院を繰り返しているため、今回の入院で経鼻経管栄養法を導入し、退院後は週1回の訪問看護を利用することになった。
現在は四肢と体幹の著しい運動障害があり、姿勢保持が困難で、移動および移乗は全介助である。
声かけに笑顔はみられるが、指示に応じることはできない。
訪問看護師は、Aちゃんの誤嚥性肺炎を予防するケアの方法を母親に指導することにした。
母親が行うAちゃんへのケアとして適切なのはどれか。
正答3
解説
正解は3(胸郭可動域の訓練を行う)。
誤嚥性肺炎予防には呼吸機能維持・喀痰排出能力向上が重要で、胸郭可動域訓練は呼吸筋・肋間筋・横隔膜の柔軟性を保ち効果的な咳嗽と排痰を可能にし、肺合併症予防につながる。
選択肢3が正解。
選択肢1の腹式呼吸は重症児で実施困難な場合があり、本症例では胸郭可動域訓練の方が現実的。
2の咳嗽訓練は意識的に行えない児には不適切で、自発的咳嗽ができない場合は他動的胸郭可動域訓練と排痰援助(体位ドレナージ・スクイージング)を組み合わせる。
4の含嗽液うがいは認知発達上不可能な児には窒息・誤嚥リスクを上げる。
重症心身障害児の呼吸ケアは口腔ケア・体位ドレナージ・吸引・胸郭可動域訓練が基本となる。まとめて解く
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