Aさん(24歳、初産婦、会社員)は、現在、両親と妹の4人で暮らしている。
パートナー(24歳、会社員)と結婚する予定である。
Aさんは、妊娠8週の妊婦健康診査で「朝起きると気持ちが悪くあまり食べられません。台所から食べ物の匂いがするだけで吐き気がします」と話している。
このときの妊婦健康診査で「妊娠することは考えていなかったので、これから自分の体にどういうことが起こるのか分かりません」とAさんから相談があった。
看護師は、次の妊婦健康診査までに生じやすい変化について説明することにした。
Aさんに生じやすいのはどれか。
正答2
解説
正解は2(便秘)。
妊娠初期からプロゲステロンによる消化管平滑筋弛緩作用(腸蠕動の低下)に加え、つわりによる食事・水分摂取量の減少で便秘が高頻度に発生する(妊娠中期以降は増大した子宮による腸管圧迫も加わる)。
選択肢2が正解。
選択肢1の痔も便秘や妊娠による静脈圧上昇で発生するが、便秘の二次的結果として後に出現することが多く、妊娠8週で「次回健診までに生じやすい変化」の主因としては便秘が優先される。
3の腰痛は妊娠後期(30週以降)に増大した腹部による前方重心と腰椎前彎で顕著となる。
4の静脈瘤も後期に下肢で出現することが多い。
便秘対策は水分・食物繊維摂取、適度な運動、必要時に酸化マグネシウム等の緩下剤(センノシド等の刺激性下剤は子宮収縮誘発の懸念から避ける)となる。