第106回 看護師国家試験 午後問189
Aさん(61 歳、男性)は、水分が飲み込めないため入院した。
高度の狭窄を伴う進行食道癌と診断され、中心静脈栄養が開始された。
入院後1週、Aさんは口渇と全身倦怠感を訴えた。
意識は清明であり、バイタルサインは脈拍 108/分、血圧 98/70 mmHg であった。
尿量は 1,600 mL/日で、血液検査データは、アルブミン 3.5 g/dL、AST(GOT)45 IU/L、ALT(GPT)40 IU/L、クレアチニン 1.1 mg/dL、 血糖 190 mg/dL、Hb 11.0 g/dL であった。
Aさんの口渇と全身倦怠感の要因として最も考えられるのはどれか。
正答3
解説
正解は3。
Aさんは中心静脈栄養(TPN)開始後1週で口渇・全身倦怠感・血糖190mg/dLを呈しており、TPN高糖濃度輸液による高血糖が最も疑われる。
高血糖は浸透圧利尿(多尿1600mL/日)と口渇、エネルギー利用障害による倦怠感を引き起こす。
選択肢3が正解。
選択肢1の貧血はHb11.0g/dLで軽度低下があるが、口渇は説明できない。
2の低栄養はアルブミン3.5g/dLで軽度低下程度で、急性の口渇・倦怠感の主因とはなりにくい。
4の腎機能障害はCr1.1mg/dLで軽度上昇程度、尿量も保たれており主因とは考えにくい。
5の肝機能障害はAST/ALT軽度上昇のみで、口渇・倦怠感の主因とはならない。
TPN管理ではインスリン投与で血糖を150〜180mg/dL前後に管理する。まとめて解く
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