Aさん(80歳、男性)は、半年前から急に便秘になり、最近では排便回数が5日に1回程度となった。
腹部は膨満していて、便は細く、血液が付着することがあるという。
次の記述のうち、Aさんの便秘に対する対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
正答5
解説
正解は5です。
高齢者の便秘で、病気が隠れている可能性がある症状を見逃さないことを問う問題です。
事例では、Aさんは「半年前から急に便秘になり」、「便は細く、血液が付着することがある」と書かれています。
急に始まった便秘、便が細くなる、血便などは、大腸がんなど腸が狭くなる病気を疑う症状です。
【選択肢別解説】
1:× 水分摂取は、一般的な便秘の予防や改善に役立ちます。
しかし、病気が疑われる症状があるときは、生活習慣の工夫より先に受診が必要です。
2:× 食物繊維は便の量を増やし、一般的な便秘の改善に役立ちます。
腸が狭くなっている場合は、かえって腸が詰まる危険もあり、まず受診が必要です。
3:× 散歩などの運動は腸の動きを促し、一般的な便秘の改善に役立ちます。
しかし、Aさんの症状の原因を確かめないまま運動を勧めることは適切ではありません。
4:× 腹部のマッサージも一般的な便秘への対応です。
腹部が膨満し血便もある状態では、原因を確認せずに行うべきではありません。
5:○ 便の形の変化や出血を伴う急な便秘は、大腸の病気によって起きている可能性があります。
早く原因を調べるため、医療機関の受診を促すことが最も適切です。
【ポイント】
便秘には、腸の働きの低下による機能性便秘と、腸の病気による器質性便秘があります。
「急に始まった」「便が細い」「血便」は器質性便秘を疑うサインで、受診が優先です。