Aさん(98歳、女性)は、認知症(dementia)があるが、食事動作は自立していた。
最近、配膳されても食事動作が始まらないことが増えてきた。
介護福祉職が献立や食材などの説明をしたところ、Aさんは食べ始めるようになった。
次の摂食嚥下の5期のうち、介護福祉職が支援した期として、最も適切なものを1つ選びなさい。
正答1
解説
正解は1です。
摂食嚥下の5期のうち、どの段階を支援したかを問う問題です。
摂食嚥下の5期は、先行期、準備期(咀嚼期)、口腔期、咽頭期、食道期の順に進みます。
事例では、「配膳されても食事動作が始まらない」Aさんに、介護福祉職が「献立や食材などの説明」をしたところ、Aさんは食べ始めています。
【選択肢別解説】
1:○ 先行期は、食べ物を目で見て、においをかいで、何をどのように食べるかを認識する段階です。
献立や食材を説明して食べ物を認識できるようにしたことは、先行期への支援に当たります。
2:× 準備期は、食べ物を口に取り込み、かみ砕いて飲み込みやすいかたまり(食塊)にする段階です。
事例では、食べ始める前の認識の段階を支援しています。
3:× 口腔期は、舌を使って食塊をのどの奥へ送り込む段階です。
事例の支援は、この段階に対するものではありません。
4:× 咽頭期は、嚥下反射によって食塊を咽頭から食道へ送る段階です。
事例の支援は、この段階に対するものではありません。
5:× 食道期は、食道の蠕動運動で食塊を胃へ送る段階です。
事例の支援は、この段階に対するものではありません。
【ポイント】
認知症の人では、食べ物を食べ物として認識できない先行期の障害がよくみられます。
献立の説明や、食べ物を見やすく置く工夫が先行期への支援です。