A介護福祉職は、認知症(dementia)のあるBさん(80歳、女性)と会話をしている。
Bさんは、「私は小さい頃毎年お祭りに行くことが楽しみでね」「なんだか最近ひざが痛いような気がしてね」「今から何をしようかしらね」と、次々に話している。
A介護福祉職は、Bさんが混乱しないように、「Bさん、子どもの頃の思い出や体調のことをお話しくださっているのですね」と返答した。
次のうち、A介護福祉職が行ったコミュニケーション技術として、最も適切なものを1つ選びなさい。
正答1
解説
正解は1です。
利用者の話を受け止めて返すコミュニケーション技術の種類を問う問題です。
Bさんは「お祭りの思い出」「ひざの痛み」「これからのこと」と複数の話題を次々に話しています。
A介護福祉職は「子どもの頃の思い出や体調のことをお話しくださっているのですね」と、話の内容をまとめて返しています。
【選択肢別解説】
1:○ 要約は、相手の話の要点をまとめて言葉で返す技法です。
話を整理して返すことで、Bさんが混乱せず、自分の話を理解してもらえたと感じられます。
2:× 承認は、相手の存在や努力、行動を認めて伝える技法です。
A介護福祉職は話の内容をまとめて返しており、承認ではありません。
3:× 賞賛は、相手の言動をほめる技法です。
事例の返答には、Bさんをほめる内容は含まれていません。
4:× 共感は、相手の感情を理解し、その気持ちを言葉にして返す技法です。
事例の返答は、感情ではなく話の内容を整理しています。
5:× 同意は、相手の意見や考えに賛成することです。
事例の返答は、Bさんの意見に賛成するものではありません。
【ポイント】
話を「まとめて返す」のは要約、「感情を返す」のは共感、「言葉をそのまま返す」のは繰り返しです。
認知症の人の話が広がるときは、要約で整理すると安心感につながります。