〔事例〕
Bさん(42歳、女性、障害支援区分3)は、知的障害があり、母親と二人暮らしである。
日中は生活介護事業所に通っている。
日常生活動作の一部に見守りが必要である。
個別支援計画の短期目標を、「見守りのもと、トイレで排泄ができる」としている。
しかし、最近、排泄のときに下着やズボンを汚してしまい、それをほかの利用者にからかわれ、しばらく一人でいる様子があったと生活支援員から申し送りがあった。
ある日、事業所長が話しかけると、Bさんは、「トイレで失敗したら恥ずかしい」と元気なく話した。
母親からも電話で、「これからは紙おむつを使うように勧めているのだけど、使いたくないとBは話している」とサービス管理責任者に連絡があった。
次のうち、Bさんがしばらく一人でいた様子を理解するために必要な情報として、最も優先すべきものを1つ選びなさい。
正答4
解説
正解は4です。
生活支援員からは、Bさんが排泄の失敗を「ほかの利用者にからかわれ、しばらく一人でいる様子があった」と申し送りがありました。
一人でいた直接のきっかけは、ほかの利用者とのやり取りにあります。
【選択肢別解説】
1:× サービス管理責任者は母親から連絡を受けていますが、一人でいた様子と直接関わる情報はありません。
2:× 生活支援員は様子を申し送った立場です。
Bさんが一人でいたことと、生活支援員との関係を結び付ける情報はありません。
3:× 事業所長はBさんに話しかけていますが、一人でいた理由とは直接関係しません。
4:○ Bさんは、下着やズボンを汚したことをほかの利用者にからかわれた後、一人でいるようになりました。
ほかの利用者との関係を把握することが、最も優先すべき情報です。
5:× 母親はおむつの使用を勧めていますが、事業所で一人でいた様子の直接の原因とはいえません。
【ポイント】
利用者の様子の変化を理解するには、その直前に何があったかに注目します。
からかいは、本人の自尊心を傷つけ、孤立や意欲低下を招くため、早めの対応が必要です。