〔事例〕
Fさん(20歳、男性)は、自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)と重度の知的障害があり、自宅で母親(50歳)、姉(25歳)と3人で暮らしている。
Fさんは生活介護事業所を利用している。
事業所では比較的落ち着いているが、自宅に帰ってくると母親に対してかみつきや頭突きをすることがあった。
また、自分で頭をたたくなどの自傷行為もたびたび見られる。
仕事をしている母親に代わり、小さい頃から食事や排泄の介護をしている姉は、これまでFさんの行動を止めることができていたが、最近ではからだが大きくなり力も強くなって、母親と協力しても止めることが難しくなっていた。
家族で今後のことを考えた結果、Fさんは障害者支援施設に入所することになった。
Fさんが施設に入所して1年が経った。
介護福祉職は、Fさん、母親、姉と共にこれまでの生活と支援を振り返り、当面、施設で安定した生活が送れるように検討した。
次のうち、Fさんの支援を修正するときに利用するサービスとして、正しいものを1つ選びなさい。
正答2
解説
正解は2です。
障害者支援施設に入所している人の支援を見直すときに利用するサービスを問う事例問題です。
Fさんの施設での生活の支援を修正するには、サービス等利用計画の見直しが必要です。
【選択肢別解説】
1:× 地域定着支援は、居宅で一人暮らしをしている障害者などに、常時の連絡体制を確保し、緊急時の相談や訪問を行うサービスです。
施設入所中の支援の修正には用いません。
2:○ 計画相談支援は、サービス等利用計画を作成するサービス利用支援と、計画を定期的に見直す継続サービス利用支援からなります。
継続サービス利用支援でモニタリングを行い、支援を修正します。
3:× 地域移行支援は、施設や精神科病院から地域での生活に移るための支援です。
Fさんは当面施設で安定した生活を送ることを目指しているため、該当しません。
4:× 基幹相談支援は、地域の相談支援の中核となる基幹相談支援センターが担う役割を指す言葉です。
個人が利用するサービスの名称ではありません。
5:× 基本相談支援は、障害者や家族からの一般的な相談に応じて情報提供や助言を行うものです。
サービス等利用計画を修正するためのサービスではありません。
【ポイント】
計画相談支援は指定特定相談支援事業者が、地域移行支援と地域定着支援(地域相談支援)は指定一般相談支援事業者が行います。
両者の違いを押さえておきましょう。