Bさん(61歳、男性、要介護3)は、脳梗塞(cerebral infarction)による左片麻痺がある。
週2回訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用し、妻(58歳)と二人暮らしである。
自宅での入浴が好きで、妻の介助を受けながら、毎日入浴している。
サービス提供責任者に、Bさんから、「浴槽から立ち上がるのがつらくなってきた。何かいい方法はないですか」と相談があった。
Bさんへのサービス提供責任者の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
正答4
解説
正解は4です。
在宅で入浴を続けたい利用者への、介護保険サービスの提案を問う事例問題です。
Bさんは「自宅での入浴が好き」で、「浴槽から立ち上がるのがつらくなってきた」と相談しています。
Bさんは61歳ですが、脳梗塞は介護保険の特定疾病に含まれるため、介護保険のサービスを利用できます。
【選択肢別解説】
1:× 自立生活援助は、障害者総合支援法のサービスです。
一人暮らしをする障害者の居宅を訪問して助言などを行うもので、妻と暮らすBさんの入浴の課題には合いません。
2:× 介護保険の住宅改修費の対象は、手すりの取付けや段差の解消などの小規模な改修です。
浴室を広くする改築は対象になりません。
3:× 行動援護は障害者総合支援法のサービスで、知的障害や精神障害により行動上著しい困難がある人が対象です。
Bさんの入浴介助には該当しません。
4:○ 特定福祉用具販売では、浴槽内いすや浴槽用手すりなどの入浴補助用具を購入できます。
浴槽内いすで浴槽の底を高くすると立ち上がりやすくなり、Bさんが自分の力を生かして自宅での入浴を続けられます。
5:× 通所介護での入浴は、Bさんの「自宅での入浴が好き」という希望に沿いません。
まずは自宅での入浴を続ける方法を提案します。
【ポイント】
入浴補助用具や腰掛便座など、肌に直接触れて貸与になじまない用具は、特定福祉用具販売の対象です。
利用者の希望を尊重し、残っている力を生かす方法を選ぶことが、自立支援の基本です。