Bさん(60歳、男性)は、一人暮らしをしている。
糖尿病性網膜症(diabetic retinopathy)による視覚障害(身体障害者手帳1級)があり、末梢神経障害の症状がでている。
Bさんの日常生活において、介護福祉職が留意すべき点として、最も適切なものを1つ選びなさい。
正答4
解説
正解は4です。
糖尿病の合併症がある人の生活で、介護福祉職が留意すべき点を問う事例問題です。
Bさんには糖尿病性網膜症による重い視覚障害と、「末梢神経障害の症状」があります。
【選択肢別解説】
1:× 水晶体の白濁は、白内障の所見です。
Bさんの視覚障害の原因は網膜症であり、現在の生活で優先して留意すべき点ではありません。
2:× 口腔粘膜や外陰部の潰瘍は、ベーチェット病でみられる症状です。
糖尿病の合併症ではありません。
3:× 振戦や筋固縮は、パーキンソン病でみられる症状です。
糖尿病の末梢神経障害の症状ではありません。
4:○ 糖尿病の末梢神経障害では足の感覚が鈍くなり、傷ができても痛みに気づきにくくなります。
さらに血流障害で傷が治りにくく、壊疽に進むことがあります。
視覚障害で自分の足を目で確かめられないBさんでは、足先の観察が特に重要です。
5:× 感音性の難聴は、加齢などで内耳や聴神経が障害されて起こる難聴です。
Bさんの事例とは関係がありません。
【ポイント】
糖尿病の三大合併症は、網膜症・腎症・神経障害です。
足の傷や靴ずれを早く見つけるため、入浴時や更衣時に足先をよく観察する支援が大切です。