Hさん(60歳、男性)は、身長170cm、体重120kgである。
Hさんは浴槽で入浴しているときに毎回、「お風呂につかると、からだが軽く感じて楽になります」と話す。
胸が苦しいなど、ほかの訴えはない。
Hさんが話している内容に関連する入浴の作用として、最も適切なものを1つ選びなさい。
正答4
解説
正解は4です。
入浴の三大作用(温熱作用・静水圧作用・浮力作用)を、利用者の言葉から判断する事例問題です。
Hさんは体重120kgで、「お風呂につかると、からだが軽く感じて楽になります」と話しています。
【選択肢別解説】
1:× 静水圧作用は、水圧が体を締めつけることで、血液やリンパの流れを促す作用です。
体が軽く感じることとは関係しません。
2:× 温熱作用は、温かい湯で血管が広がり、血行がよくなったり筋肉がほぐれたりする作用です。
体が軽く感じる理由ではありません。
3:× 清潔作用は、皮膚の汚れを落として清潔を保つ作用です。
体が軽く感じることとは関係しません。
4:○ 浮力作用によって、湯につかると体重が軽く感じられ、関節や筋肉への負担が減ります。
体重の重いHさんが「からだが軽く感じて楽になります」と話すのは、この作用によるものです。
5:× 代謝作用は、体が温まることで新陳代謝が高まる作用です。
体が軽く感じることの説明にはなりません。
【ポイント】
浮力作用は、関節を動かしやすくするため、入浴中の運動にも利用されます。
一方で体が浮きやすくなり姿勢が不安定になるため、浴槽内では手すりや足の位置で姿勢を安定させる配慮が必要です。