Gさん(79歳、男性)は、介護老人保健施設に入所している。
Gさんは普段から食べ物をかきこむように食べる様子がみられ、最近はむせることが多くなった。
義歯は使用していない。
食事は普通食を摂取している。
ある日の昼食時、唐揚げを口の中に入れたあと、喉をつかむようなしぐさをし、苦しそうな表情になった。
Gさんに起きていることとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
正答5
解説
正解は5です。
食事中の急変から、起きていることを判断する事例問題です。
Gさんには「食べ物をかきこむように食べる」習慣があり、唐揚げを口に入れたあと「喉をつかむようなしぐさ」をして苦しそうな表情になっています。
【選択肢別解説】
1:× 心筋梗塞では、強い胸痛や冷や汗が主な症状です。
食物を口に入れた直後に喉をつかむしぐさは、心筋梗塞の典型的な症状ではありません。
2:× 蕁麻疹は、皮膚に赤い膨らみとかゆみが出る症状です。
事例には皮膚の変化は書かれていません。
3:× 誤嚥性肺炎は、誤嚥した物の細菌などによって後から起こる肺炎で、発熱や咳が主な症状です。
食べた直後に急に苦しくなる状態ではありません。
4:× 食中毒は、汚染された食品を食べてから数時間から数日後に、腹痛・下痢・嘔吐などが起こるものです。
食べた直後の呼吸の苦しさとは合いません。
5:○ 喉を手でつかむしぐさはチョークサインと呼ばれ、食物で気道がふさがった窒息のサインです。
かきこむ食べ方や普通食の唐揚げという状況からも、窒息と判断できます。
【ポイント】
窒息に気づいたら、すぐに助けを呼び、背部叩打法や腹部突き上げ法で異物の除去を試みます。
かきこむ食べ方がみられる人には、一口量を少なくする声かけなどで予防を図ります。