Bさん(21歳、男性)は、統合失調症(schizophrenia)を発症し、継続した内服によって幻覚や妄想などの症状は改善しているが、意欲や自発性が低下して引きこもりがちである。
現在、Bさんは、外来に通院しながら自宅で生活していて、就労を考えるようになってきた。
介護福祉職が就労に向けて支援するにあたり留意すべきこととして、最も適切なものを1つ選びなさい。
正答5
解説
正解は5です。
Bさんは、内服によって幻覚や妄想は改善していますが、「意欲や自発性が低下して引きこもりがち」です。
これは統合失調症の陰性症状と考えられます。
一方で、Bさんは「就労を考えるようになってきた」とあり、自分から目標をもち始めています。
この思いを大切にし、本人が主体となって進められるよう支えることが重要です。
【選択肢別解説】
1:× あいまいな言葉は、何をすればよいのかがわかりにくく、不安や混乱を招きます。
具体的でわかりやすい言葉で説明します。
2:× 代わりに手続きを進めると、Bさんが自分で取り組む機会を奪ってしまいます。
自立に向けた支援になりません。
3:× 支援は介護福祉職の考えではなく、Bさん本人の意向に基づいて行います。
4:× 意欲の低下は病気の症状であり、強く指示しても改善しません。
かえって負担となり、症状の悪化につながるおそれがあります。
5:○ Bさん自身が物事を決め、実行できるように関わることは、自己決定を尊重し、自信の回復にもつながります。
就労に向けた支援の基本です。
【ポイント】
統合失調症の陰性症状(意欲低下・感情の平板化・引きこもりなど)は、本人の怠けではありません。
本人のペースを尊重し、小さな成功体験を積み重ねられるよう支援します。