正答3
解説
正解は3です。
慢性硬膜下血腫は、頭部の軽い打撲などの後、硬膜の下に少しずつ血液がたまり、脳を圧迫する病気です。
けがから数週間から数か月後に、頭痛、歩行障害、片麻痺、物忘れなどの症状が現れます。
血腫を取り除けば症状が改善するため、「治る認知症」の一つとされています。
【選択肢別解説】
1:× 血腫が脳を圧迫すると、片麻痺や歩行障害などの運動機能障害が起こります。
非常に少ないとはいえません。
2:× 頭蓋骨骨折を伴わない軽い打撲でも発症します。
本人が打撲を覚えていないこともあります。
3:○ 抗凝固薬などの血液を固まりにくくする薬は、出血を止まりにくくするため、発症のリスクとなります。
高齢や多量の飲酒もリスク因子です。
4:× 症状が出るのは、転倒などの後、数週間から数か月たってからが多いです。
2〜3日で発症することが多いわけではありません。
5:× 症状がある場合は、頭蓋骨に小さな穴を開けて血腫を取り除く手術(穿頭血腫除去術)が一般的な治療です。
保存的治療が第一選択ではありません。
【ポイント】
慢性硬膜下血腫は「高齢者」「軽い頭部打撲」「数週間後に発症」「手術で改善する認知症」と覚えます。
転倒の後しばらくして様子が変わったときには、この病気を疑います。