Aさん(78歳、男性、要介護2)は、脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症で嚥下障害がある。
自宅で妻と二人暮らしで、訪問介護(ホームヘルプサービス)を週1回利用している。
訪問時、妻から、「飲み込みの難しいときがある。上手に食べさせるにはどうしたらよいか」と相談があった。
訪問介護員(ホームヘルパー)の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。
正答4
解説
正解は4です。
嚥下障害のある人の食事について、家族へ助言する内容を問う問題です。
Aさんは脳梗塞の後遺症による嚥下障害があり、妻は「飲み込みの難しいときがある」と相談しています。
誤嚥を防ぐには、食事の姿勢、食べ方、食べ物の形態をそれぞれ整えることが大切です。
【選択肢別解説】
1:× いすに浅く座ると、骨盤が後ろに傾いてあごが上がり、誤嚥しやすい姿勢になります。
深く腰かけ、足底を床につけて、やや前かがみの姿勢をとります。
2:× 会話をしながら食べると、飲み込むときに気道が開いて誤嚥しやすくなります。
口の中に食べ物があるときは話しかけないようにします。
3:× 嚥下体操は食後ではなく、食前に行います。
食べる前に口やのどの筋肉をほぐして、飲み込みの準備をするためのものです。
4:○ 肉、野菜、魚などを軟らかく調理するよう勧めるのが適切です。
軟らかい食べ物は少ない力でかみつぶせ、まとまった塊にしやすいので飲み込みやすくなります。
5:× 細かく刻んだおかずは、口の中でばらばらになってまとまりにくく、かえって誤嚥しやすくなります。
刻む場合は、とろみをつけるなどしてまとまりやすくします。
【ポイント】
飲み込みやすい食べ物は「軟らかい・まとまりやすい・べたつかない・なめらか」です。
水分などさらさらした液体は誤嚥しやすいため、とろみをつける工夫もよく用いられます。