Gさん(83歳、女性)は、認知機能は正常で、日常生活は杖歩行で自立し外出もしていた。
最近、外出が減ったため理由を尋ねたところ、咳やくしゃみで尿が漏れることが多いため外出を控えていると言った。
Gさんの尿失禁として、適切なものを1つ選びなさい。
正答2
解説
正解は2です。
Gさんは認知機能が正常で、杖歩行で自立しています。
そのうえで「咳やくしゃみで尿が漏れることが多い」と話しています。
咳やくしゃみなどでおなかに力が入ったときに尿が漏れるのが特徴です。
【選択肢別解説】
1:× 機能性尿失禁は、排尿の機能は保たれているのに、認知症で場所がわからない、歩行障害でトイレに間に合わないなどの理由で起こる失禁です。
Gさんは認知機能も移動も保たれています。
2:○ 腹圧性尿失禁は、咳やくしゃみ、重い物を持つなどで腹圧がかかったときに尿が漏れるものです。
骨盤底筋の衰えが原因で、高齢の女性に多くみられます。
Gさんの状態に当てはまります。
3:× 溢流性尿失禁は、前立腺肥大症などで尿が出にくくなり、膀胱にたまった尿が少しずつあふれ出るものです。
男性に多くみられます。
4:× 反射性尿失禁は、脊髄損傷などで尿意を感じられず、膀胱に尿がたまると反射的に排尿してしまうものです。
5:× 切迫性尿失禁は、急に強い尿意が起こり、トイレまで我慢できずに漏れるものです。
咳やくしゃみがきっかけではありません。
【ポイント】
腹圧性尿失禁は女性に多く、骨盤底筋訓練が有効です。
「咳・くしゃみ=腹圧性」「急な尿意=切迫性」「あふれる=溢流性」と、きっかけで区別しましょう。