Hさん(80歳、女性、要介護1)は、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)である。
20年前に夫が亡くなった後は、ずっと一人暮らしをしている。
これまでの生活を続けていきたいので、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用することにした。
訪問介護員(ホームヘルパー)のHさんへの対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
Hさんの意向を確認して、今までどおり畳で布団の使用を継続した。 入浴後、手ぬぐいで体を拭いていたが、バスタオルに変更した。 訪問介護員(ホームヘルパー)の判断で、食事の前にエプロンをつけた。 整理整頓のために、壁に立てかけてあった掃除機を押し入れに片づけた。 Hさんの気持ちを切り替えるために、家具の配置を換えた。 購入状況を確認しています… 正答 1
解説 正解は1です。
この問題は、認知症の人の在宅生活を支えるうえで、本人の意向と生活習慣を尊重する対応を問うています。
Hさんは「これまでの生活を続けていきたい」と考えています。
認知症の人は環境の変化に混乱しやすいため、なじみの生活様式を変えないことが大切です。
【選択肢別解説】
1:○ Hさんの意向を確認したうえで、慣れた畳と布団の生活を続けています。
本人の意思とこれまでの生活習慣を尊重した対応です。
2:× 手ぬぐいで体を拭くのはHさんの長年の習慣です。
本人に確認せずにバスタオルに変えるのは不適切です。
3:× 介護者の判断だけで食事用エプロンをつけるのは、本人の意向を無視し、自尊心を傷つけるおそれがあります。
4:× 掃除機は、Hさんが使いやすく目で見て分かる場所に置かれていた可能性があります。
勝手に片づけると、本人が見つけられず混乱します。
5:× 家具の配置を換えると、慣れた環境が変わり、認知症の人は混乱しやすくなります。
気持ちの切り替えにはつながりません。
【ポイント】
認知症の人への支援では、なじみの環境と生活習慣を保つことが安心につながります。
何かを変えるときは、必ず本人の意向を確認することが基本です。